OMEGA Seamaster Cal.501 /1958'


OMEGA Seamaster 501                  


OMEGAが開発した初のセンターセコンド自動巻全回転によるCal.470から進化して、19石になったのが、このCal.501です。
30mmキャリバーより、若干小さく、直径も28mmとなっています。19800振動のコチコチ音がいいですね。裏蓋はシーマスターのシンボル、ドラゴンマークはなく、ポコ式と呼ばれる溝からすくい上げるタイプになっています。
501はその後、500系キャリバーの代表となるコンステ、クロノメーターに発展していきます。昨今の時計はデカ厚が多い中、女性でもこれぐらいの大きさが丁度ぐらいですね。竜頭は手巻きと違ってジリジリ・・・っという感じで巻上がります。この時代のOMEGAは次々とキャリバーを作り、年に数個はキャリバー・デビューしていたと思います。現在においてはその開発費用をみても億を必要とする世の中ですから、そうホレホレと新たなキャリバーは出ませんが、最近ではコーアクシャルが興味ありありです。

Cal.501裏蓋オメガマーク竜頭

以前は雑誌でも30mmキャリバー等紹介されてましたが、最近ではアンティーク時計としても落ち着き、かなり手頃な値段になってきました。オークションなんかでは三万前後で購入可能ではないでしょうか。実用アンティーク時計であればこのOMEGAはまさに最適なような気がします。
最近、近くの質屋で年末の保証無し特別販売との、かなりたいそうな名目でガラスケースに陳列されてました。その横にはセイコーマーベルというシックな取り合わせでありました。値段も手頃で、いつもの事ながら、ジッーと見つめると呼んでいるよな、待ってたんだ。。ここでずっと・・・と言われてるようなそんな気がして、持ち帰りました。アンティークショップならいざ知らず、質屋にもこのような時計を預ける人がいるんでしょうか・・
さて、持ち帰って、まずプラスティック風防の傷を"poly watch"という研磨剤で磨くと綺麗になりました。後は”Amor”という、これまた研磨剤でスチール部分を磨き上げると傷も落ち着き、見た目はOKでしたが、肝心の機械部分は、チラネジ・テンプの振りは悪くはないようです。どちらにしても油が固まってるような気がしますので、近々オーバーホールにだして再生を図る予定であります。
みなさんも是非、お手元にひとついかがでしょうか?オメガの1950年代〜60年代は今でも十分に実用に耐えうるすばらしい時計だと思います。。。