ジャガールクルト/マスターシリーズの中でブラックシリーズがあります。用は文字盤が黒というだけの事なんですが、かなり惹かれていまして2000年12末に購入しました。
ブラックシリーズの中でもマスター・リザーブドゥ・マルシェと、マスタージオグラフィークの双方で迷いました。結果的にはジオグラフィークを見てしまうと風格が違う印象を受けた次第です。
キャリバー929/3は1996年に発表された世界初の複数タイムゾーン自動巻きムーブメントです。38石、293の部品が使用されてます。ちなみにマスターデイトは36石、202の部品で出来上がっております。
ジオグラフィークの機能は以下になります。

・40時間パワーリザーブ表示

文字盤左扇状内で、自動巻きによって巻かれたゼンマイの残時間を確認できます。

・31日間デイト表示
右円形内では31日間の日付を表示し、時計2時位置のケース外部に日付調整プッシュボタンがあり押すことにより日付を進める事ができます。

・第二ローカルタイム表示
6時の位置に都市名ディスク(24都市名)が内臓されており、10時位置ケース外部にあるリューズを回すとディスクが回転し、文字盤下部にあるスモールダイヤル上の長短針が連動して示した都市の現在時刻を表示します。第二時間帯表示はレベルソ デュオと同じ機能ですが、24都市の各時間帯を簡単な操作で表示できるところがこのジオグラフィークの最たる特徴です。

・デイ&ナイト表示
文字盤下部にあるスモールダイヤル内9時位置にはさらに、第二時間帯(24都市)の昼、夜の区別が出来るようになっており、ブルー色が夜をしめし、白色が昼間を示す事により、すべての国々の昼夜時間帯が確認できます。

これだけの機能を、たった厚さ4.5mmの中にすべて組み込んでしまう事ができるのですからジャガールクルトのムーブメント技術はいったいなんなんでしょうか・・・
使用感ですが、適度な重みがなんとも心地よい装着感であります。日差にしても5秒以内ですので十分満足のいく状態です。裏蓋はシースルーバックになっており、そのムーブメントのたゆまない動きが堪能できます。全回転式ローターにはマスターコントロールの厳しいテストに合格した刻印が刻み込まれ、ジャガールクルトのムーブメントに対する厳しい姿勢が現れているように思います。
電車に乗っていると、ロレックスやオメガはいやという程、見かけますがジャガールクルトは私自身確認できたことがないのです。非常に寂しい限りですが、レベルソにしても20万代から購入できます。まだまだ認知度(時計好きは別として・・)が低いのでしょうか・・
それとも日本におけるロレックス人気が異常なのでしょうか。。ともあれお仲間が増えると
嬉しいな・・・と思いつつ今日も私の左手で時を刻んでくれてます・・・